東武伊勢崎線~羽田空港直通列車?

羽田空港アクセス線の話題ってちょくちょく出てきますね。東海道本線の東京方面から田町駅付近で分岐して羽田空港へ至る東山手ルートが一番先にできるようです。と言っても完成するのは8年後くらいなのでまだまだ先です。

2015年に上野~東京の列車線が繋がったことで、私が羽田空港に行く場合は京急利用が多くなりました。ところが前回のダイヤ改正で快特が20分おきになってしまいました。羽田空港へ行く場合は品川では快特・特急が10分おきなのでまぁ許せるとして、羽田空港発は快特の数分後に特急が出るようになり、最悪15分以上待つ場合があります。そして快特に客が集中して混雑。後から発車する特急が先に到着し、快特が入線するのは発車3分前くらいだからホーム上も混み合っている状態です。このように不便になってしまったので、羽田空港アクセス線が早く完成して欲しいと思ってしまいます。

最近の話題として東武伊勢崎線から羽田空港直通列車ができるかも?というのがありました。久喜駅付近に東武とJRの接続線をつくって(恐らく)特急列車を走らせるみたいな話題です。個人的には実現しないと思っています。と言うのも特急だと2社分の料金が合算されるので高くなるし、そもそも需要があるのか疑問に思うわけです。東武側としても都内まで特急に乗ってもらったほうがいいわけですからね。

館林や太田から羽田空港へは高速バスが一番楽です。しかし、群馬発が早朝、群馬着が夜となり休止中の便を除けば2往復しかありません。となると日中は「りょうもう」号で北千住、そこからリムジンバスで移動するのが楽と言えます。安く済ませたいなら乗り換えが増えるけど東武線→押上→都営浅草線→京急でしょう。確かに鉄道で1本で行けるようになれば確実に便利になりますが、残念ながら6両編成?の特急の座席が埋まるというのは想像できません。途中停車駅から拾える可能性もあるけど、特急より直通普通列車が時間2本あったほうが伊勢崎線沿線の利用者を含め多くの人にとって便利ではないでしょうか。

羽田空港アクセス線 東山手ルート

・「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価調査計画書
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/359_hanedaaccess_tosho_kei.html

羽田空港アクセス線(仮称)は3ルートあって、このうち東海道本線と東海道貨物線(大汐線)を結ぶ東山手ルートについて上記の発表があり、どうやって造るか?というのが判明しました。

大汐線は浜松町が起点で東京貨物ターミナル駅まで線路がありますが、現在は使用されていません。浜松町~田町付近の大汐線の線路は東海道本線との間に東海道新幹線があるので東海道線と線路を繋ぐのは容易ではありません。これをどうするかというと、田町駅の山手の引き上げ線を撤去し、山手外回り・京浜東北南行・東海道上りの線路をずらし、それによって空くスペースを単線のトンネルを建設して田町駅南側で大汐線と接続させるようです。場所が無いので単線なのは仕方ないですね。

そして一部高架化等がされますが基本的には大汐線の設備が使われます。東海道本線との接続部分は単線だけど、大汐線は複線になっています。

東京貨物ターミナル駅付近から羽田空港までは新線が建設されます。資料を見ると、羽田空港駅は1面2線で15両編成対応、ホームはT1とT2の間に平行に設置されるようなので、両ターミナルからは少し遠い可能性があります。そして図では2層構造になっているので、下層を別ルート用で使うのかもしれません。りんかい線の運賃を確実にとるために別改札だったりして。

運転本数は1時間に8本と書かれています。これは恐らく上下合わせて8本でしょうね。つまり1時間に4本で、宇都宮・高崎線が2本、常磐線が2本というのが予想できます。

ちなみにこの路線ができるとJRだけで羽田空港と成田空港を結ぶ列車が可能になりますね。京急・京成のアクセス特急には適わないだろうし、やるとは思えませんがw