今年のジャパンカップは外国馬なし

今日は東京競馬場で第39回ジャパンカップ(JC)が行われます。今年はなんと海外からの参戦がありません。1頭だけ参戦予定だったけど日本だと馬具が使えないものがあるということで取りやめになってしまったようです。

一方、JCと同じ2400mの香港ヴァーズは14頭中地元HKの馬が3頭だけです。日本から4頭も参戦します。

この差は何だろうということで両レースを比較してみましょう。距離は両方とも2400mで同じ。 両方とも海外からの招待馬は輸送費用等の補助が出るのも同じ。 1着賞金はJCが3億円、香港Vは約1.6億円なので約2倍の差があります。他に差があるのはゲートボーイが香港Vは使える、JCは使えない、というくらいかなぁ。

こう見ると賞金が高いJCに出たほうがいいじゃんと思うでしょう。しかし海外から参戦する馬は「勝ちやすさ」が重要なのでしょう。ご存知の通り海外馬が勝ちやすいのは圧倒的に香港Vです。JCは海外馬が勝てなくなったどころか、最後に海外馬が3着以内に入ったのが2006年Ouija Boardが3着、それ以降は4着が1回、5着が2回ということで長い間活躍できていません。もちろん高速馬場が影響している部分もありますが、やはり日本馬が強くなったということです。

香港Vは同日行われるGⅠ4競走の中では海外馬が一番勝ちやすいレースと言えるでしょう。これは過去の結果を見ても明らかです。JCと香港Vなら海外馬は勝つチャンスが大きい香港Vに出るのは当然と言ってもいいでしょう。いくら賞金額を上げても勝てなければ得られませんから意味が無いのです。

これで今年は1頭も海外からの参戦がありませんでした。正確には有馬記念で可能性は残されてはいますが過去に出た海外馬がいませんので期待値はかなり低いです。

日本馬が強くなって海外で大活躍する時代ですから、海外馬が来なくなるのは仕方のないことだと個人的には思います。