1/31の朝にJR白新線豊栄駅でかけこみ乗車があり、カバンがドアに挟まった状態で発車、車掌が再度ドアを開いたらそのまま50cm動いてしまったという事故です。
本来ならば車掌が非常ブレーキを引いてから停止後に運転士に連絡してドアを開けるというのが正しい対応ですので、この件に関しては車掌の判断ミスということになります。
以前にも書いた通り、私は駅員バイト経験者なので出発した電車が即停止するのを何回か見てきました。原因はやはりドア挟まりで、カバンの大部分がハミ出ていたり、傘がかなり出ていて危ないこともありました。一般的な電車の場合、ドアは完全に閉まるのでは無く、少し遊びがあるのでこうやって挟んでも閉まり判定されることがあります。
今回の事故はJR東日本の白新線で起こりましたが、JR東日本の電車列車運行区間では、全てのドアが閉まり運転台の戸閉め灯のランプが点灯すると運転士が発車させます。ですので今回の事故のような場合には前述の通り車掌が非常ブレーキを引かなければなりません。
一方でJR東日本の気動車列車や新幹線等、そして他のJRや多くの私鉄等では出発時にブザー合図方式をとっています。これはドアが閉まり、車掌が確認してブザーを鳴らしてから運転士が発車させるというものです。この方式の場合、今回の事故に当てはめると車掌がブザー合図をしない限り発車しませんから、車掌が再開扉してカバン挟まりを解消させ、閉めてからブザーを鳴らせばいいことになります。ここ10年位の間に、東以外のJRの電車列車がブザー合図方式に変更され、ブザー合図方式のほうが主流となっているようです。
どちらの方式でもメリットとデメリットがあり、個人的にはどちらでも手順を守って安全運行してくれれば良いと思っています。
最後に書いておきますが、駆け込み乗車は大変危険ですから止めましょう。